29 Jan 2016

身に染みる厳しい寒さ。春の訪れが待ち遠しいですね。
春は“春分の日”を節目にやってきますが、「暑さ寒さも彼岸まで」というように夏の暑さや冬の寒さは彼岸の頃までとされます。この、彼岸までとは具体的にいつの事なのか?
彼岸には1年で春と夏の2回訪れますが、今回は『春のお彼岸』について詳しく説明します。
春のお彼岸2016年(平成28年)の期間はいつからいつまで?
彼岸とは1年で2回、「春分の日」と「秋分の日」の節目を中日とした前後3日間のことを指します。
では春の彼岸2016年はいつからいつまでなのか?カレンダーを確認してみましょう。今年2016年(平成28年)であれば、
・春のお彼岸
春彼岸期間:2016年3月17日(木)~3月23日(水)
春は彼岸の入りが3月17日(木)、中日(春分の日)が3月20日(日)、彼岸の明けが3月23日(水)の1週間です。期間は中日の前後3日間と決まっているので、絶対に1週間となります。
また、毎年春分と秋分の日は天文観測に基づいて日にちが変わるため、必然的に彼岸の日付も固定されることはなく、毎年変わるものとなります。
そのため、毎年カレンダーを事前に確認する必要があるので日付にはご注意ください。
春の彼岸、彼岸会(ひがんえ)とは?
彼岸が近づくと『彼岸会(ひがんえ)』という言葉を耳にすることもあるかと思いますが、彼岸会とは何か知らない人も多いハズ。
彼岸会は、お彼岸の間に行われる「お寺の法要」の事です。法要とは遺族が故人をしのび冥福を祈るためにお経をあげてもらう追善供養のことを指します。
そもそも彼岸の意味は“先祖の供養”をする日ですので、期間中には彼岸会に参加したりお墓参りをするのが習わしとなり、花や供物を供えお経やお線香をあげ手を合わせて先祖を供養します。
また、お彼岸に先祖の供養をするのは、インドや中国など他の仏教国にはなく日本ならではの行事。
この風習は、春分と秋分の日には“太陽がほぼ真東から昇り真西に沈む”という現象から、仏様が住むとされる「西方浄土(さいほうじょうど)」の場所が正しく示され、彼岸すなわちあの世と此岸(しがん)すなわちこの世とが繋がるという考えから生まれたものとなります。
春と秋の彼岸会の内容に違いはありませんが、ただひとつ供物だけ若干の違いがあります。最後に春の彼岸のお供えものについて説明しておきます。
春の彼岸にお供え物は何を供えればいいの?
彼岸には、花や供物に経や線香で先祖の供養をしますがお供えものだけ春と秋で違いがあります。
供物は地域により異なり、ぼた餅などの餅、稲荷寿司や海苔巻きなどを供えますが、共通して供えるのが『餅』です。ぼた餅に使う小豆の赤には、邪気を祓い災難を避ける意味があり、春の花の牡丹(ぼたん)にちなんで牡丹餅(ぼたもち)といいます。
逆に秋は萩の花にちなんで、御萩(おはぎ)といいます。これは呼び方が違うだけで、材料や作り方に変わりはなく同じものとなります。
ただし、地域によっては「こしあん」か「つぶあん」との違いで区別するとこもあるそう。
まとめ
最後に…お墓参りには、生花、数珠、線香、ろうそく、マッチ(ライター)、お供え物、ほうき、ちりとり、ぞうきん、たわし、花ばさみなどはお忘れなく!
お供え物はぼた餅以外にも、故人の好きだったものや思い出の品などを供えると喜んでくれるはずです。
お盆のように近くに帰ってきているかもしれませんので、是非この機会の春の彼岸期間中でお墓参りに足を運んで、自分や子や孫の元気な姿を実際に見せてあげましょう!
先祖が守護霊ってよく聞く話ですし、正月の挨拶が済んでいないなら尚更行くべしです!
⇒関連記事:お墓参りの作法やマナー、しっかりわかってますか?
こちらの記事もよく読まれています
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。