17 Dec 2015

牡蠣を食べてノロウイルスに感染!
そんな話を寒い時期になると耳にするようになります。よく耳にするノロウイルスですが、どんな症状でどうやって感染するかあいまい
な人が多いのではないでしょうか。
感染予防の為にもノロウイルスについて知っておきましょう!
ノロウイルスに感染したときの症状
ノロウイルスは、急性胃腸炎を引き起こす、ウイルス性の感染症です。一年を通して発生しますが、冬場に多発し、12~1月がピークとなっています。
潜伏期間(感染から発症までの時間)は24~48時間。吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、発熱といった症状を発症します。まれに1日20回以上の下痢の症状を発症し、脱水症状を起こすこともあります。
2~3日経過すると、症状は回復に向かい始めます。通常、体内のウイルスは次第に感染力が弱くなり、発症後1週間程度で他人へウイルスを撒き散らすようなことはなくなります。
ノロウイルスの感染経路
ノロウイルスの感染経路は主に2つです。
その1:人から人への感染
ノロウイルス感染者の嘔吐物・便の中にノロウイルスが含まれています。ウイルスが手などについて口から感染する場合や嘔吐物の飛沫から感染する場合があります。
その2:食品から人への感染
ノロウイルス感染症の感染源となる食品の代表は「二枚貝(牡蠣、アサリ、シジミ等)」です。ノロウイルスに汚染された二枚貝による食中毒は生や加熱不足のもので発生しており、85度以上で十分に加熱すれば、食べても問題ありません。
ノロウイルスの感染予防・対策について
ノロウイルスに対する感染予防のポイントは4つ。
その1:こまめな手洗い
トイレを使用した後、調理の前、食事の前には必ず手を洗いましょう。石けんと流水で30秒以上かけて良く手を洗ってください。手拭は、共用タオルの使用はさけペーパータオルなどを使用します。
その2:食品を十分に加熱調理する
ノロウイルスによる食中毒を防ぐためには、食品を中心部までしっかり加熱することが大切です。食品の中心温度85~90度で90秒以上の加熱をしましょう。他にも手指や調理器具などの洗浄・消毒を厳守し、生野菜などは十分に水洗いしましょう。
その3:ドアノブや便座の清掃
多くの人がふれる個所は、ウイルスが付着している可能性が高いので、そのような場所はこまめに清掃しましょう。
その4:嘔吐物・便の処理
嘔吐物や便にはウイルスが大量に存在しています。感染者の便約1gに約1億個(特に乳幼児では100億個以上)のウイルスが含まれています。部屋やトイレで吐いた場合は、部屋の換気を十分に行いながら、嘔吐物をふき取り、ふき取ったあとを塩素系消毒剤で消毒します。下痢や嘔吐物を処理するときは素手で触らず、使い捨てビニール手袋と使い捨てマスクなどを使用しましょう。
まとめ
ノロウイルスに感染したときの症状、感染経路、予防について紹介してきました。
ノロウイルスは一度感染した患者でも、繰り返し発症・感染します。また感染力が非常に強く、少量のウイルス(10~100個)でも感染・発症します。
一度かかったからといって安心していると、再感染を起こすこともありますので、予防対策はしっかりと行いましょう。
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